2020/09/29
こちらでは、「危険物に関する法令」内の危険物の主な品名の定義について紹介していきます。
危険物取扱者試験の甲種についてこれから勉強していく方に向けて、「危険物に関する法令」・「物理学及び化学」・「危険物の性質並びにその火災予防及び消化の方法」の3科目がありますので、科目毎に一つ一つ紹介していきます。
今回は、「危険物に関する法令」内の第2回目の講座になります。
【危険物取扱者試験の甲種】危険物と指定数量【危険物に関する法令】に戻る場合はこちら。
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Contents
第2類
鉄粉
鉄粉:鉄粉とは、鉄の粉をいい、「目開きが53μmの網ふるいを通過するものが50%未満のもの」
上記のように、50%以上通過すれば危険物に含まれません。
それだけ、目の細かい小さなものが危険性が高いという意味になります。
金属粉
アルカリ金属、アルカリ土類金属、鉄及びマグネシウム以外の金属の粉。
また、「銅粉、ニッケル粉、目開きが150μmの網ふるいを通過するものが50%未満のものは除く」
マグネシウム、マグネシウムを含有するもの
目開きが2mmの網ふるいを通過しない塊状のもの、直径が2mm以上の棒状のものを除く
引火性固体
固形アルコールその他1気圧において引火点が40℃未満のもの
第4類
特殊引火物
ジエチルエーテル、二硫化炭素その他1気圧において発火点が100℃以下のもの。
又は、引火点が―20℃以下で沸点が40℃以下のもの。
第1石油類
アセトン、ガソリンその他1気圧において引火点が21℃未満のもの。
アルコール類
1分子を構成する炭素の原子の数が1個から3個まで飽和1価アルコール
第2石油類
灯油、軽油その他1気圧において引火点が21℃以上70℃未満のもの。
第3石油類
重油、クレオソート油その他1気圧において引火点が70℃以上200℃未満のもの。
第4石油類
ギヤー油、シリンダー油その他1気圧において引火点が200℃以上250℃未満のもの。
動植物油類
動物の脂肉等または植物の種子もしくは果肉から抽出したものであって1気圧において引火点が250℃未満のもの。
第4類危険物の引火点まとめ
種類 | 温度 |
---|---|
特殊引火物 | -20℃以下 |
第1石油類 | 21℃未満 |
第2石油類 | 21℃以上70℃未満 |
第3石油類 | 70℃以上200℃未満 |
第4石油類 | 200℃以上 |
左側は、「特殊引火物」から「第1~4石油類」を縦で覚えて、右側は「―20℃以下」と「21、70、200」の数字だけを覚えておけば、恐らく上の表が書けると思います。
このように、最低限を暗記していれば、自分で思い出しながら表に書けるので便利です。
まとめと例題
・甲種は第1類から第6類まですべての種類が出題されます。
そのため、「○○」の品名が「○○」類で、「○○」な性質かすべて暗記しておく必要があります。
けっこうしんどいですが、要領よく覚えてください。
例えば、例題として、以下のような場合があります。
危険物の類別 性質 品名
第1類 酸化性固体 臭素酸塩類
第2類 可燃性固体 赤りん (ここを黄りん(3類)としていたり)
第4類 引火性液体 ガソリン
第5類 自己反応性物質 有機過酸化物
第6類 酸化性液体 過酸化水素
このような場合は、すべての品名と類別と性質をセットで暗記しておかないといけません。
暗記は大変ですが、1つ1つ覚えていってください。
何度も唱え続けたり、何度も書き続けたり、歩きながら覚えたり、お風呂で覚えたり、このサイトをスマホで見ながら覚えたり、いろいろなパターンがあると思います。
自分が一番覚えやすいやり方で勉強してみて下さい。
それでは!
☟☟☟次の講義は、こちらになります。☟☟☟
【危険物取扱者試験甲種の勉強法】指定数量と計算方法【危険物に関する法令】
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