2020/09/29
こちらでは、「危険物に関する法令」内の危険物の定義と危険物の分類、指定数量について紹介していきます。
危険物取扱者試験の甲種についてこれから勉強していく方に向けて、「危険物に関する法令」・「物理学及び化学」・「危険物の性質並びにその火災予防及び消化の方法」の3科目がありますので、科目毎に一つ一つ紹介していきます。
今回は、「危険物に関する法令」内の第1回目の講座となります。
sponsored link
Contents
危険物の定義とは?
◎危険物の定義
消防法上の「危険物」は、消防法第2条第7項において「別表第一の品名欄に掲げる物品で、同表に定める区分に応じ同表の性質欄に掲げる性状を有するもの」をいいます。
一般に、消防法上の危険物は、それ自体が発火又は引火しやすい危険性を有している物質のみでなく、他の物質と混在することによって燃焼を促進させる物品も含まれています。
消防法では、気体は含まれない。1気圧、20℃の状態において、固体と液体のみ。
消防法第2条第7項
危険物とは、別表第一の品名欄に掲げる物品で、同表に定める区分に応じ同表の性質欄に掲げる性状を有するものをいう。
各類の危険物の分類と指定数量(第1,2,3,5,6類)
各類の危険物と指定数量について表にまとめました。
表1.第1,2,3,5,6類の危険物と指定数量 (消防法別表第1)
第1類(酸化性固体)
第1類は、酸化性固体です。
性質
性質としては、ほかの物質を強く酸化させる性質を有する固体。
可燃物と混合したときに、熱、衝撃、摩擦によって分解し、極めて激しい燃焼を起こさせる危険性を有する固体である。
指定数量は、50kgと300㎏のみと暗記すればOKです。
第2類(可燃性固体)
第2類は、可燃性固体です。
性質
火炎によって着火しやすい固体または比較的低温(40℃未満)で引火しやすい固体。
燃焼が早く、消化が困難。
指定数量は、100kgで暗記。
500㎏(鉄粉のみ)、1000㎏(引火性固体のみ)は例外と暗記すればOKです。
第3類(自然発火性物質及び禁水性物質)
第3類は、自然発火性物質及び禁水性物質です。
性質
空気に晒されると自然に発火する危険性を有する。
または、
水と接触して発火し、可燃性ガスを発生するもの。
指定数量は、10kg、または50kgで暗記。
20㎏(黄りんのみ)は例外と暗記すればOKです。
第5類(自己反応性物質)
第5類は、自己反応性物質で固体か液体です。
性質
加熱分解などによって、比較的低い温度で多量の熱を発生し、
または、爆発的に反応が進行する場合もあり。
指定数量は、10kgと暗記。
第6類(酸化性液体)
第6類は、自己反応性物質で固体か液体です。
性質
そのものは燃焼しない液体であるが、ほかの可燃物の年商を促進する性質を有する。
指定数量は、300kgと暗記。
これら第1,2,3,5,6類は、残念ながら暗記しないといけません(笑)
結構多いです。
第1類の指定数量は、50㎏と300kgしかないですし、第2類は100㎏、500㎏(鉄粉のみ)、1000㎏(引火性固体のみ)、第3類は10㎏、20㎏(黄りんのみ)、50㎏。
第5類は指定数量は、10kgのみ。第6類は300kgのみとなっています。
これを一つ一つまじめに覚えていてはしんどいです。
そのため、まずは大枠を押さえて覚えていけば何とか覚えれます。
その後に、細かいことを自分の範囲で覚えれば良いと思います。
ちなみに「指定数量が小さいほど危険」なものということです。
各類の危険物と指定数量(第4類)
問題の第4類です。
乙4を受験される方は、ここのみ覚えてください。
第4類(引火性液体)
第4類は、引火性液体です。
性質
液体で、引火性を有する。
指定数量は、多いので一番まじめに暗記しなければいけません。
表2.第4類の危険物と指定数量 (消防法別表第1)
第4類の危険物と指定数量の覚え方
下記のゴロについては、まずは覚えてみてください。
語呂:ごついよ、銭湯、風呂、満員
「ゴ(50L)ツイ(200L)ヨ(400L)銭湯(1000L)風呂(2000L、6000L)満員(10000L)」
また、「水溶性」は「非水溶性」の2倍の指定数量と覚えてください。
例)第1石油類は非水溶性のガソリンの指定数量は、200Lで、
第1石油類の水溶性のアセトンの指定数量は、400L。
このゴロと水溶性は2倍と覚えた後に、何度か表に書いたものを見ずに書けるようになるまで、書いてみてください。
10回程度書けば大体覚えていると思います。
☟☟☟次の講義は、こちらになります。☟☟☟
【危険物取扱者試験甲種の勉強法】危険物の主な品名の定義【危険物に関する法令】
※おすすめの参考書です。
100点を目指す参考書ではないですが、要点をうまく抜き出しており、優しい初心者向けの参考書と感じました。
これから勉強をされる方は、私の危険物取扱者甲種試験の合格体験記の記事もありますので、合わせて是非読んでみてください。
甲種危険物取扱者試験合格のためにおすすめの参考書、テキスト問題集を紹介。乙4等の合格率も紹介